激震の度合いはハンパじゃない!

衝撃的なニュースですよね。大井競馬場の羽田盃・東京ダービーをあらたにダートグレード競走認定にし、Jpn 1に格上げ。ジャパンダートダービーを10月に移設し名称変更。同3競走をダート3冠競走と位置づけ、賞金を大幅増額。

実質、中央馬に3冠競走を開放したことになります。

また、兵庫チャンピオンシップがJpn 2+増額となり、距離を短縮して施行。3歳馬・春の頂点を決定するレースとして位置づけられることになったようです。

2歳秋にも重賞級認定競走を整備し、地方競馬サーキットを本格的な日本馬ダートサーキットとして、使用していくことになります。

明年、2023年には2歳馬への変更が施行。再来年、2024年には3歳世代への変更が施行される予定です。

既存の地方競馬の馬主さんにとっては、どうか?

では、現在、地方競馬に登録されていて競走馬を所有している馬主さんにとっては、どのような影響を及ぼすのでしょうか?ちょっと徒然に書いてみたいと思います。

逆風でないわけはない

本来であれば、それら競走において、地方在籍馬のみを競争相手としていればよかったわけですが、中央入厩馬も含まれてくるとなると、単純に同世代のダート馬、特に強豪が相手になりますから、「この馬なら南関東でいいところ行けるだろう」と思っていた馬が、通用しなくなる可能性が高くなります。

2歳世代に対する変更は明年からですが、既に来年を見据えて馬を持っている方々については、大きく風向きが変わることになりかねませんから、入厩先等、方針変更を検討せざるをえない方々も出てくるかと思います。

3歳世代は再来年。つまり、現在の1歳・当歳世代は、確実に影響を受けることになります。

でも、方針変更はまだ間に合う

ただ、2023年の3歳クラシックを狙っていかれる方々は、まだ間に合います。特に南関東が主戦場の馬主さんは。

本格的に日本のセールがスタートするのは、来月7月。オータムセールまで含めれば、約3ヶ月間あるわけですから、日本国内で仕入れる場として開かれるのはこれからです。しかし、日本の馬の価格は、かなり高騰してきている状況。

その意味では、やはりアメリカのセールは、今後南関東で走る馬を仕入れる先として、かなり適当であると言えるでしょう。

 

相馬眼は試される。キーンランド・ファシグティプトンセール

 

ファシグティプトンも、1月から1歳馬セールがスタート。キーンランドセールは、9月からスタートします。それから、11月までは当歳・1歳馬たちのセールが目白押し。日本ほど、競走馬の価格も高騰していないので、日本よりは手頃な値段で仕入れることが可能です。もちろん輸入費用や関税もかかりますが、南関東が主戦場となれば、十分回収できるレベルであろうと思います。

しかしながら、たとえばキーンランドセールでは、Book 1〜6まで、血統を中心に並べられ、馬の約4000頭の馬が上場されますから、当然のことながら、そこには馬を見極める相馬眼が必要です。でも、だからこそ、そこにはチャンスがあるとも言えます。

カタログに印刷される活躍馬から

毎年、カタログの表紙の裏表に、セールからの輩出馬が印刷されます。去年のBook3、表紙は誰もが知るモノモイガール等、計4頭。

価格と実績は・・・

Princess Noor:G1デルマーデビュタント優勝、135,000ドルで購買
Casa Creed:G1ジャックポケットジャイプールステークス優勝、105,000ドルで購買
Collusion Illusion:G1ビングクロスビーステークス優勝、50,000ドルで購買
Monomoy Girl:G1・BCディスタフを含むG1・7勝、100,000ドルで購買

少し希望が見えてきませんか?

消費税と関税、輸送費を出しても、適切な馬を選べば、十分お釣りが来ます。

ランディスシティもけっして高価な馬ではない

今年は少々怪我もありまして、人間が期待しすぎている感があるのですが笑、昨年の新馬で20馬身差をつけて優勝した、森下淳平厩舎のランディスシティ。
私が代表を務める、トラヴァーズサラブレッドプロジェクトで見つけてきた馬ですが、あの馬もけっして高い馬ではありませんでした。関税・輸送費込みで1,600万円で募集させていただいています。

ランディスシティ

最も高価な馬が集まるキーンランドBook 1。そこに上場されていた馬たちの中でも、トップクラスの馬体と歩様だ!と、惚れ込んだ馬でした。他にも同様のインプレッションを抱く馬たちがたくさんいましたが、金額的に手が届いたのはこの馬。それでも、あれだけ印象深い新馬戦となりました。

今年はカイロプリンス・オールウェイズドリーミング産駒

オールウェイズドリーミング産駒
カイロプリンス産駒

今年のトラヴァーズ2歳世代。この2頭は、ちょっと値が張りました・・・が、それでも、日本国内で同じレベルの馬を手に入れるとなると、おそらく倍近くするのではないか、と、各方面の調教師から賛辞の言葉をいただきます。

ぜひ米国産馬で、東京ダービーを!

南関東競馬に携わる人間としては、東京ダービーを目指したくなるのが人情ですよね。

米国産馬で、東京ダービー、目指してみませんか?
どうしても、スプリント〜マイルぐらいの馬が目についてしまうのが米国産馬ですが、もちろん米国競馬関係者が目指しているのは、東京と同距離のケンタッキーダービー。血統、馬体の両面から、しっかりとした選定を行なっていけば、中距離ダート馬を選び出すことは、十分に可能です。

参考:2022年 米国2歳トレーニングセールの活況

いかがでしょうか?

コンサルテーションは無料で行わせて頂いておりますので、米国セールへのご参加をご希望のお客様は、どうぞお気軽にお声がけください!