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前のめりで聞いてしまい、あっという間に時間がすぎる
この夏、知り合いの会社に入社してきたインターンの男の子に出会いました。
題名は彼から出てきた一言で、もう、聞いた瞬間から興味津々です。
一緒に食事をしたのですが、あっという間に時間が過ぎていきます。
加齢にコロナも相まって、若い子たちに出会う機会は、どんどん少なくなってきているのですが、今回は目からウロコ、Eye Openingであることは間違いない出会いでした。
知ってるよそんなこと、という方はご容赦ください。でも、そういうことだったんだーという、納得と展望を感じざるを得ない内容でしたので、ぜひ一読頂ければと思います。
今の専攻はビジネスなんですけど、ちょっと前まで生物の進化学を・・・
おいおいおいおいおいおいおい、詳しい話を聞こうじゃないか
ということで、彼がふと放った言葉に、私と相方の競馬探求者は食いつきました。こんなに簡単に食いつくネタは、あまり最近聞かなかったので、なおさらです。
「もともとの専攻は進化学だったんですけど、社会人になった時にツブシが利かないというのがあって、大学院行く時にビジネスにしたんです」
ええええええええ、なんで生物学捨てたのよ〜と、オジサン二人は、もう前のめりです。
「僕、服とかファッション好きなんで、日本人の人が頭に浮かぶファッション系の会社は全部受けたんですけど、例えばヴィトンとか、プラダとか、そういうところからユニクロやZARAまで。でも、そこには人種の壁とかあって全滅で・・・」
ふむふむ。ファッション業界にもそういうのがあるんだな、やっぱりコシノさんとか、入り込めた人はすごいなぁと思っていたら、相方が「いや、そんなファッションの話はいいんだけどさ、進化学・・・」と切り込みました。
DNAは、ほどくと結構すごい長さで・・・
Kjpargeter – jp.freepik.com によって作成された background 写真
ちょっとググると出てくるのですが、人間が持つDNAは、ほどくと結構すごい長さになるみたいで、ひとつのDNAは約2メートルになるそうです。60兆個もの細胞を持つ人間ですから、単純計算で、だいたい120兆メートルになる(約1200億キロ、地球を約3000万回ほど回るくらいの長さ?かな?)ので、まぁものすごい長さです。
その1つのDNAは、それぞれヒストーン(Histone)と呼ばれる、筒状の細胞の中に収められていて、それらが結合して我々の人体を形成しているとのこと。
そこでシンプルな疑問が。
「いま人間がベースの話をしてるけど、他の動物もそう?」
我々としては一番気になる疑問です。個人的な予想としては、人間を含む全ての生物が同じ、という考え方でいいのかな?と思っていたのですが、答えは
はい、すべての動物が持っていますし、特に哺乳類は人間のDNAの考え方に非常に近いです
そこで、おおーっという声が我々2名から漏れて、程よい興奮が。
で、そのヒストーンはどんな役割をしているの?
もったいぶられた感があり、40越えたオッサンが、20代そこそこの男の子に弄ばれている感じがしなくもないのですが、教えるのも好きみたいで、いろいろ話をし始めてくれました。
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「我々が生きている今の身体は、全てヒストーンの命令で形成されているんです」
折りたたまれたDNAはヒストーンに格納され、それを身体が読み取っている
要約すると、
- DNAはものすごい長さになる
- それをヒストーンという、筒状、役割としては封筒のようなものが折りたたんで包み込んでいる
- ヒストーンを読み取り、身体は形成されている
ということだそうです。
ちなみに、数年前に物議を醸した遺伝子操作ベビー。
2000年初頭に放映された、機動戦士ガンダムSEEDでは、まさしく遺伝子操作された人たち(コーディネーター)と、自然に生まれた人たち(ナチュラル)の間で起きる戦争を描いたアニメですが、約20年経って、本当に実現されるとは思いもよりませんでした。ご興味ある方は以下の解説動画をどうぞ(笑)
この遺伝子操作が、いわゆるヒストーンを操作するものだそうなのです。
私はガンダムSEEDを頭に思い浮かべながら、彼の話を聞いていましたが、質問しながら、だんだん興奮してきまして・・・そうこうしていたら、彼が、我々の頭が「!!!!」となるような言葉を口にしたのです。
「ヒストーンは切り落とされるんです」
続く